私たち一人ひとりが、思い(思考)が作り出す世界の中を生きています。
思いとは、過去にこうだ、と判断し、決めつけてしまったあれこれのすべてです。
本来、起きることはすべて、なんの意味もありません(無)。
逆に言えば、無数に意味づけをすることができるし、
その意味付けは、
あるひとつの見方を採用し、それを認識しただけで、
真実ではありません。
過去の記憶に基づいて、ある特定の見方を採用し、
それを正しいとする思い込みが、
ときに私たちを苦しめるのです。
例えば、誰かがあなたをジャッジしたり、否定的な態度をとったとしましょう。
普通、あまり気分はよろしくないですね。
でもそれは、その人の思いの世界での表現に過ぎません。
単に、その人の世界観を表現しているだけで、
それは真実ではないし、
ましてやあなた自身(の価値)とは全く関係のないことなのです。
その人はいま、そう思ったし、そう感じたんだね、
というだけで、
そこにいいも悪いも、正しいも間違っているもありません。
そういう意味で、一人ひとりの世界観がすでに、
パラレルワールドです。
そして、ここからがとても大事なのですが、
あなたをジャッジしたり否定的な態度をとった
その人自身が苦しみの中にいる、
ということです。
なにかに困っていたり、不安や恐れや罪悪感を抱いていたり、
強烈な思い込みに苦しんでいたりします。
私たちにも、その人と表現の仕方の違いはあれど、
これまでの人生の中で、不安や恐れや怒りを感じたりしたことは誰にでも
あるでしょう。
その人自身も、その苦しさの中で、そのとき、
そのような表現をせざるを得なかったのです。
本当は、その人を含め、私たちはみんな、
優しく幸せで穏やかな気持ちでいたいものです。
愛されたいし、つながりたいし、安心したいのです。
ですから、その人が抱えている苦しみに気づいて、
「大変だったんだね、つらかったんだよね、怖かったんだよね、
どうしたらいいかわからず困っていたんだね」
と暖かな慈愛のまなざしを向けたとき、
まず、あなた自身がとても癒され、解放されます。
同時に、その人も癒されていく、ということが起きるでしょう。
なぜなら、あなたもその人も、私たちはみんなつながっていて、
根っこはひとつだからです。
そこに落ち着いたとき、
私たちが心の底から求めてやまない、
本当の安らぎや愛、つながりを感じることでしょう。
それでは、
今日も健やかな一日をお過ごしください♪
はなみ ゆうか