先日、ウェルビーイングに関する誤解について、
という記事を書いたのですが(もしご興味あれば、そちらも見てみてください)
本日は、もう一つの切り口で、
ウェルビーイングの誤解について、紐解いてみたいと思います。
「夢を叶えたい、あれこれ実現したい・・」
私たち人は、
仕事でも、人間関係でも、収入でも、ライフスタイルでも、
なんでも、「外側の出来事」をなんとか
「自分の考える理想」に近づけようとします。
ですが、実際、なかなか理想通りには、
思い通りにいかない・・^^;
そして、その理想が高ければ高いほど、苦しいですね。
(以前の私は、結構理想が高かったです・・^^;)
では、
どうしてそもそも、人は「理想」を持つんでしょうか。
「理想」って実は、
「今が十分でない」
「今はまだどこかでダメだ」と
思っていることの裏返しなんです。
実は、「将来の夢」も同様。
「夢」っていうと、キラキラしたよいイメージを
持つ人も多いと思いますし、
幼い頃から、
「将来の夢を実現するために今頑張りなさい」って
いう教育が一般的なので、
当たり前の常識のように、
私たちの意識の奥底に染み付いています。
もちろん、
「今を十分楽しみながら、その時々やりたいからやる」
なら幸せですが、
「理想」や「夢」が思い通りにならないことで、
ネガティブに感じることも多いのではないでしょうか。
しかも、その理想や夢は、他者との比較の中での
相対評価、競争が絡むと、かなり厄介になってきます。
(SNS疲れ、とかもこれが原因)
さらに私たちは、
「人生に起きてほしいと願っている
その外側の事柄(夢、理想)を実現したら、
幸せになれる」
と思っていますが、そうではありません。
外側の事柄は、一瞬得たら嬉しいかもしれませんが、
あらゆる物事は、
常にうつろいゆくのが自然の摂理なので、
一定にそれを保持することはできません(諸行無常ってやつです)。
そして、その得たものを失う恐れ、
不安が出てくるので、
またその恐れに対処しようと、次の目標、次の理想、
次の夢に向かって走り続けます。
また、
いつも足りない、という気持ちが心のベースにあるので、
何かを得ても
それで安定して満たされることは決してありません。
そのように、ずーっと満たされた幸せや
安心感を感じられないまま、
未来に向かって走り続けていくループにハマっている、
というのが、
夢や理想の本当のカラクリです。
「外側の物事を実現したら、幸せになれる」
は、
「外側の物事を実現しないと、幸せになれない」
「これを実現していないから、今、幸せでない」
と表明することと表裏一体です。
でも、それ、本当ですか?
外側の物事は、
あなたの幸せと、本当に関係あるんでしょうか。
外側の物事は、幸せを感じるひとつの「道具」
「手段」かもしれませんが、
あなたが本当に欲しいのは、
「いつも幸せを感じていたい」(本当の目的)ですよね。
外側の物事と自分の幸せを強くリンクさせている
その強固な思い込み
(〇〇を実現しないと、ダメだと感じている
あらゆる思い込みのことです、あの人がこうしてくれなければ、
幸せでない、という人間関係も同じ)が、
今の幸せを邪魔して見えなくしているだけで、
自らの幸せとは全く関係ありません。
ダイレクトに、
「幸せ(安心感、安らぎ、愛、満たされた感覚)」
を求めれば、それは必ず叶います。
なぜならそれは、
表層の意識にのぼっていないだけで、
万人に共通して、
深いところで既に携えているものだから。
そこに意識を向ければ、ちゃんと応えてくれます。
もし、夢や理想といったものに違和感を持ち始めたら、
人生を思い通りにすることにストレスを感じたなら、
この「外側依存症」からは、脱却する大チャンス。
そのような不安定なものとはおさらばして、
いつも今、目の前に広がっている、
本当の幸せに会いにいきませんか。
ではでは、
本日も、ウェルビーイングな一日をお過ごしください^^
はなみ ゆうか