私たちは普段、よりよい未来に向かって、
未来に結果を「求めて」生きています。
社会のいたるところでも、これが基盤になっている考えだし、
実際これを基盤に社会はつくられているし、
定番の生き方でしょう。
ですが、ズバリ、本当の幸せは、いつも「今」にあります。
これは、一体どういうことなのでしょうか。
私たちの思考の特徴であり、もっともそれが得意とするのが
「今の問題点や改善点を見つけ出すこと」です。
そして、そこにぐーっとフォーカスし、
よりよい未来をイメージし、理想の未来に向かって
あれこれ対処しよう、というのが思考の主な性質です。
しかし、このことは、裏を返せば、
「今は十分ではないし、どこか欠落しているし、
修正改善しなければ、幸せは得られない」
といっているのと同じです。
これを、自分自身や他者、社会に向けて生きることが
当たり前のようになっていますが、
常に自分自身や他者、社会の何かに問題点を見つけ
修正改善を求めれば求めるほどに、
疲弊していくことでしょう。
そこに、あたたかな幸せや安らぎは見いだせないでしょう。
本当の幸せは、どこか遠くの場所にあるのでも、
いつかの未来にあるのではなく、
いつも「今」にあります。
思考の性質上、問題や改善点にフォーカスしているので、
今の幸せが見えなくなっているだけなのです。
思考は、必ず過去か未来にしかいられません。
なので、思考に入っていけばいくほどに、「今」から遠く離れてしまい、
本来ある幸せを見失ってしまうのです。
ですから、幸せを未来に求めるのも違います。
よりよい未来、より幸せな未来、
と未来に幸せを探せば探すほどに、
それは遠のいていくんですね。
幸せは「今」にあるので、未来のどこかに探しても
絶対に出会えないのです。
一方で、
瞑想は、ダイレクトに「今」に還る道です。
思考にとらわれず、
今を直接体験するのが、瞑想です。
そして、瞑想をするたびに
「今」の感覚が育っていきます。
これには失敗がありません。
なぜなら、誰もが本来、「今」にいて、
「今」を生きているからです。
むしろ、「今」にしかいられません。
過去や未来は、思考の中でつくられたイメージでしかないからです。
「今」というのは、幸せであり、安らぎであり、
自由であり、ぽかぽかと暖かな愛の感覚そのものです。
そして、それが瞑想であり、私たちの存在の本質なのです。
No meditation, No Life
今日も健やかな一日をお過ごしください♪
はなみ ゆうか