働きかたエッセイ〜ウェルビーイングな職場の一日〜

 

 

とある仕事場での、ゆるーいやりとり。

 

私が今、一緒に働いている上司は、とってもゆるい。

私はそんな上司が大好きだし、

尊敬している。

 

わからないことや、できないことは、

「わかりません」「できません」とゆるくかわして、

決して自分に負担をかけず、

自分ができることをやる。

 

できない、わからないことは、人に助けを求め、

人にお任せするのがとても上手だ。

しかも本人は、それを意図的に、頭を使ってやっている

のではなく、

自然に、やんわり人に助けを求めている。

 

そして、上手にその場を乗りきり、

してくれたことに対して相手にめちゃくちゃ感謝するので、

相手も悪い気はしない。

むしろ、相手も必要な手助けができたと、

ちょっと満足そうだ。

 

また、先日は、その日朝イチで、

「今日は歯医者に行ってくるから、午後休むねー」と

メールで報告があった。

 

歯医者の他にも、

私用で色々と休む。

 

先月は、夏休みもたっぷり2週間くらい休んでいた。

ウェルビーイング大国の北欧の人たちに比べれば

短い夏休みかもしれないけれど、

 

日本人としては、かなりよく休んでいる方なのではないか。

 

「どこに行ったんですかー?」と聴くと、

日本のとある大自然の中で、旅行を満喫していたそうだ。

 

 

普段の日も、夕方になると、

「あー疲れちゃった」と言いながら、

その日の仕事をとっとと終えて、

颯爽と帰っていく。

 

仕事で時々、他の部署などから

批判を受けても、

「あーやっちゃったね」と笑いながら

笑顔でこなし終了。

 

 

日本は、完璧主義で、ミスに対して

 

他人にも自分にも厳しいけれど、

 

彼は、他人にも自分にも優しい。

 

「まぁ、いいんじゃない」という

寛容な精神がいつもゆるゆると流れている。

 

完璧主義のおかげで、

素晴らしくクォリティの高いサービスが

提供できるかもしれないけれど、

それを追求すればするほどに

社員が疲弊する。

 

完璧なクォリティを求めて提供すればするほど、

顧客の期待値もどんどん上がり、

自分達の首をしめる。

 

そして、ちょっとでもミスをしたり

完璧な仕事ができないと、

自分を責め、他者を責める。

もしくは他者から責められる不安に怯え、

その念入りな事前準備に時間を追われる。

もう多大なストレス。

そして、それが高じると、

心を病む社員も出てくる・・

 

そんな世界、居心地悪過ぎではないですか。

 

果たして、何のために働いているのでしょう。

 

何のために生きているのでしょう。

 

 

仕事のクォリティも大事だけれど、

人生のクォリティは??

幸せのクォリティは??

 

私の上司は、完璧を目指す人たちから見れば

批判の対象かもしれないけれど、

 

チーム内は

ゆるく、暖かく、安心感のある世界。

 

いつも木漏れ日が差し込み、小鳥がそばで鳴いている

ような、

とても心地の良い世界だ。

 

そして、彼がゆるくいてくれるおかげで、

他のチームのみんなもホッと気を緩め、

安心感の中で活き活き仕事ができるし、

必然的に休みも増える。

 

 

みんな、もう少し、楽に、ゆるく

いきませんか?

 

他から責められないように、

他から認められるように、

自分がより多く評価されるように・・

 

それもいいけれど、

 

みんなで助け合って、

自分も他者にも優しく、

余白やゆとりが生まれる世界も

あるよ。

 

 

 

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